◆『インディア・ソング』India Song 1974 1930年代のインド・カルカッタ。フランス大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテルへの不可能な愛で狂気に陥る副領事の物語。 小説「ラホールの副領事」から登場人物などの設定を受け継いでいる。 全編においてオフの声を活用し、映像と音響の関係の新たな境地を開いた。 デュラスの映画における代表作。
◆『ヴェネツィア時代の彼女の名前』Son nom de Venise dans Calcutta désert 1976 前作『インディア・ソング』の大使館邸として使用されたパリ郊外のロスチャイルド邸。 改修を間近に控え、廃墟となった館の内外を緩慢な移動で捉える映像に、『インディア・ソング』のサウンド・トラックがそのまま重ねられる。 映像と音のズレによって前作を「破壊」する本作を、デュラス自身は映画でなした最も重要なものとした。
◆『バクステル、ヴェラ・バクステル』Baxter, Vera Baxter 1976 近代的な邸宅でヴェラ・バクステルは、一人の女に語りかける。 それは夫婦間に起こった出来事。 夫が見知らぬ男に金を払い、ヴェラに姦通させたことである。 デュラスは、夫に忠実でいて自らの欲望に苦しむ主婦ヴェラに中世の「魔女」を見出す。 デルフィーヌ・セイリグの力強い演技が光る。
「マルグリット・デュラス Blu-ray BOX〈4枚組〉」
マルグリット・デュラス / ピエール・ロム / マルグリット・デュラス
定価: ¥ 22000
◆『インディア・ソング』India Song 1974
1930年代のインド・カルカッタ。フランス大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテルへの不可能な愛で狂気に陥る副領事の物語。
小説「ラホールの副領事」から登場人物などの設定を受け継いでいる。
全編においてオフの声を活用し、映像と音響の関係の新たな境地を開いた。
デュラスの映画における代表作。
◆『ヴェネツィア時代の彼女の名前』Son nom de Venise dans Calcutta désert 1976
前作『インディア・ソング』の大使館邸として使用されたパリ郊外のロスチャイルド邸。
改修を間近に控え、廃墟となった館の内外を緩慢な移動で捉える映像に、『インディア・ソング』のサウンド・トラックがそのまま重ねられる。
映像と音のズレによって前作を「破壊」する本作を、デュラス自身は映画でなした最も重要なものとした。
◆『バクステル、ヴェラ・バクステル』Baxter, Vera Baxter 1976
近代的な邸宅でヴェラ・バクステルは、一人の女に語りかける。
それは夫婦間に起こった出来事。
夫が見知らぬ男に金を払い、ヴェラに姦通させたことである。
デュラスは、夫に忠実でいて自らの欲望に苦しむ主婦ヴェラに中世の「魔女」を見出す。
デルフィーヌ・セイリグの力強い演技が光る。
◆『トラック』Le Camion 1977
寂寞とした郊外を走るトラックとその車窓からの風景。そして、室内でシナリオを読むデュラスと聞き手のドパルデュー。
シナリオはトラックの運転手が中年女性を乗せる設定で語られる。
デュラス=女は、階級闘争、ユダヤ人、世界の終りを辛辣に語る。
◆『船舶ナイト号』Le Navire Night 1979
パリの夜、孤独から逃れるために電話を使って語り合う者たち。
互いの姿を知らぬまま、愛を深める者もいる。
視覚と聴覚が分断された電話というモチーフによって、デュラスはイマージュの不可能性を語ろうとする。
【封入ブックレット】
岡村民夫
清原惟
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